電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N05039

タイトル(和文)

地震による電気事業者の逸失利益評価法 -2004年新潟県中越地震による被災地域への適用-

タイトル(英文)

Evaluation method for business interruption loss in electric power industry caused by an earthquake- Application to the damaged area due to 2004 Mid-Niigata prefecture earthquake -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地震時には電力施設ばかりでなく,電力供給を受ける需要家側の施設も同時に被害を受ける.需要家被害は,被災地域の電力需要に多大な影響を与え,その結果,地震後に電気事業者に電力販売収入損失が発生する.近年注目されている事業継続計画(BCP)の観点から電気事業者の地震防災対策を検討するためには,供給施設の地震被害に起因する販売収入損失ばかりでなく,上記で示した需要家施設の地震被害に起因する電力販売収入損失に関する検討を行い,業務上や財務上の影響までも定量的に明らかにすることが必要である.本論では,地震による電力販売収入損失を逸失利益と定義する.提案モデルは,季節調整法を応用して電力需要を3つの要素に分解する方法により地震後に電気事業者に発生する逸失利益を評価することを可能とする.事例検討として提案モデルを2004年新潟県中越地震で被災した新潟県と東北地域に適用し,モデルの有効性について考察する.

概要 (英文)

This paper presents an evaluation method for business interruption loss in electirc power industry caused by an earthquake. An earthquake causes physical damage not only to the supply-side facilities, but also to the demand-side facilities such as electrical devices in houses, offices, and factories. In order to evaluate the asset value for the electric power lifeline, the Business Interruption Loss (BIL) due to the decrease in power consumption caused by an earthquake should also be considered. The proposed model enables us to evaluate the BIL for a power industry caused by an existing earthquake. As numerical examples, the proposed model is applied to the Niigata prefecture and Tohoku area struck by the 2004 Niigata-ken Chuetsu Earthquake to discuss the effectiveness of the proposed model.

報告書年度

2005

発行年月

2006/08

報告者

担当氏名所属

朱牟田 善治

地球工学研究所地震工学領域

キーワード

和文英文
逸失利益 Business Interruption Loss
電力需要 Electric power demand
地震 Earthquake
季節調整法 Seasonal adjustment method
時系列分析 Time series analysis
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