電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N04031

タイトル(和文)

コンクリートキャスクの実用化研究 -キャニスタ内ヘリウムの漏えい検知方法の開発-

タイトル(英文)

Study on Concrete Cask for Practical Use- Development of the Detecting Method of Helium Leak from Canister -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

コンクリートキャスク貯蔵に用いるキャニスタには、密封機能維持の観点からの検査ができる設計が求められている。キャニスタからヘリウムが漏えいした際に、ヘリウムの対流効果が失われることによるキャニスタ側面の表面温度変化を利用して、ヘリウム漏えいを検知する方法が、提案されているが、その検知信頼性は不十分と考えられる。本研究では、キャニスタ底部中心の温度(TB)からキャニスタ上部中心の温度(TT)を引いて求めたΔTBT(=TB-TT)の値が、ヘリウム漏えいとともに大きく増加することを発見し、ΔTBTの監視によりヘリウム漏えいを検知する方法を提案した。また、給気温度が低下する際にもΔTBTが上昇する事から、キャニスタ上部中心、キャニスタ底部中心および給気口の計3箇所の温度情報のみを用いて、ヘリウム漏えいの早期検知が出来ることが分かった。

概要 (英文)

The design of spent fuel canisters used in the concrete cask storage is demanded to be able to be inspected for maintaining the containment capability during storage. For this purpose a method has been reported to detect helium leak from a canister utilizing a phenomenon of temperature change on the canister side surface due to the loss of effect of helium convection in the canister. However, this method is not considered reliable enough. In the present study, it was found that the difference in the temperatures of the centers of the top and the bottom on the canister surface (defines as ΔTBT) increased remarkably when the helium leaked. It was proposed that helium leak could be detected by observing over the change of ΔTBT. Moreover, this method enables to detect helium leak at early stage by monitoring both ΔTBT and air temperature of the inlet.

報告書年度

2004

発行年月

2005/06

報告者

担当氏名所属

竹田 浩文

地球工学研究所バックエンド研究センター

亘 真澄

地球工学研究所バックエンド研究センター

白井 孝治

地球工学研究所バックエンド研究センター

三枝 利有

地球工学研究所

キーワード

和文英文
コンクリートキャスク Concrete Cask
除熱試験 Heat Removal Test
ヘリウム漏えい Helium Leak
キャニスタ表面温度 Canister Surface Temperature
検知方法 Detecting Method
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