電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N04020

タイトル(和文)

オーストラリア高温岩体発電開発における貯留層評価 -貯留層造成時に観測されたAEの解析-

タイトル(英文)

Reservoir evaluation in the Australian HDR geothermal power development - AE analysis observed during reservoir creation-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

オーストラリアでは環境に適したエネルギー開発として、高温岩体発電の開発を南オーストラリア州クーパーベイズン地点において開始した。当所はこれまで開発した高温岩体発電技術の高度化と汎用性を高めるため、この開発計画に協力することとし、貯留層造成におけるAEの観測を行った。観測されたAE解析の結果、貯留層は注入井を中心に北北東-南南西に約3,200mに広がり、深さは4,000mから4,500mの範囲にほぼ水平に広がったと推定された。また、AE震源分布の経時変化や、AEの地震学的エネルギーの分布から、注入井の南もしくは西側に破砕が進んだと推定される領域があり、注入井の南南西約500mの地点に生産井が掘削されることになった。その他、今後水の循環などによる貯留層の拡大時にAEの震源位置標定精度を高めるため、S波を利用した震源位置標定手法について検討し、現地のS波速度構造を推定した。

概要 (英文)

A Hot Dry Rock geothermal power development project started for developing environmentally soft energy in Australia. We have joined this project for improving our technologies developed. AE analysis observed during the reservoir creation showed that the created reservoir progressed nearly horizontal from the injection well with a length of around 3,200 m in NNE-SSW direction. From the AE hypocenter distribution progress and seismic energy distribution, we thought that fracture dominant area located south and west from the injection well. A production well was drilled at about 500 m from the injection well in the SSW direction. We estimated S wave velocity structure in the project site for improving hypocenter determination accuracy.

報告書年度

2004

発行年月

2005/03

報告者

担当氏名所属

海江田 秀志

地球工学研究所地圏科学領域

青柳 恭平

地球工学研究所地圏科学領域

キーワード

和文英文
オーストラリア Australia
高温岩体 Hot Dry Rock
AE観測 Acoustic Emission observation
貯留層評価 Reservoir evaluation
マグニチュード Magnitude
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry