電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

M14011

タイトル(和文)

振動締固め法による貝殻含有フライアッシュ固化物の製造法の検討-材料強度向上のための調製条件-

タイトル(英文)

Study of Manufacturing Method of FA Solidification Material with Unburned Pulverized Shell Used by Vibrator of Concrete Placement - Optimization of Preparation Method for Improvement of Compressive Strength -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当所ではフライアッシュ(FA)固化物の利用拡大に向けてリサイクルが求められている貝殻廃棄物や,消石灰,石膏を混練し,セメントの添加や加熱処理なく高強度のFA固化物の開発を進めている。これまでに混練物を圧密成型することによって貝殻砕粉が材料強度の増大に寄与し高強度が得られることを明らかにしている 。しかしながら圧密成形法では安価な量産が難しい。そこで汎用の製造法である振動締固め法により大量調製の可能性を示したが,得られた固化物を実環境で利用するためには,想定される海域環境で与えられる外力に耐える強度や規制対象物質の溶出を抑制する必要がある。そこで本研究では,振動締固め法を用いて,材料強度の向上や,規制対象物質であるB,F,As,Se,Cr(Ⅵ)の溶出抑制のために最適な調製条件を明らかにした。

概要 (英文)

The amount of coal fly ash (FA) increases year by year, and the development of a new FA usage in which FA can be used in large quantities is required because of tight of landfill for disposal. In this study, to develop the earthwork material which can be used for environmental restoration of the tideland which used FA solidification without adding cement, the influence of the preparing method by vibrator used concrete placement on compressive strength of the material(FA-Shell material, size :40*40*160mm) and also leaching property is evaluated by specimen size, 1-2mm. We found the FA-shell materials produced by vibrator method of concrete placement were obtained the compressive strength of 14-20N/mm2 in 28 days material age. The leaching property of B,F,As,Se,Cr(6+) could be greatly suppressed compared with FA raw powders by all the granular solidification material.

報告書年度

2014

発行年月

2015/08

報告者

担当氏名所属

日恵井 佳子

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

布川 信

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

山本 武志

地球工学研究所 バックエンド研究センター

キーワード

和文英文
フライアッシュ Fly Ash
振動締固め Vibrator of Concrete Placement
圧縮強度 Compressive Strength
溶出特性 Leaching Property
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