電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

M11012

タイトル(和文)

放射光による高度評価技術の開発 -極微量な物質の化学形態特定ならびに高速XAFS分析-

タイトル(英文)

Development of Advanced analytical Technology Using SPring-8 - Analysis of Trace Element and Quick XAFS measurement -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

SPring-8の強力なX線によるXAFS分析は、微小領域での物質の化学変化、微量な物質の化学形態やナノ構造を究明できる数少ない分析技術として期待されている。当所では、石炭、石炭灰や排水等に含まれる微量物質の化学形態の解明に向けて、これまでXAFS分析技術の高度化をすすめてきた。その中で多素子シリコンドリフト検出器(以下、旧検出器)の導入により、チタンからニオブまでの元素についてはXAFS分析の下限濃度を数mg/kg程度にまで拡張し、比較的濃度が高い一部の物質の化学形態の解明に成功した。しかしながら、XAFS分析を石炭、石炭灰や脱硫排水中に含まれる種々の微量物質の化学形態の特定や挙動解明に適用するには、より検出感度が高く高速なXAFS分析の開発が必要となっている。本報告では新たに導入した多素子半導体X線検出器5)(以下、新検出器)を用いたXAFS分析技術の高度化、ならびに分光器の高速駆動技術を導入した高速XAFS分析法について報告する。

概要 (英文)

SPring-8 is the world's largest synchrotron radiation facility and its ultra-brilliant X-ray source is applicable to the analysis of various fields of materials. X-ray absorption fine structure (XAFS) was applied to determine the chemical form of trace metal element in the complex mixtures such as coal and coal ash. In this report, we has developed to analyze the chemical form of ultra-trace metal element by using the multi-channels solid state X-ray detector (multi-channels SSD), and to develop the quick XAFS measurement technique by realizing the piezo-drive monochrometer system with multi-channels SSD.

報告書年度

2011

発行年月

2012/04

報告者

担当氏名所属

山本 融

エネルギー技術研究所 エネルギー変換領域

栃原 義久

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

野田 直希

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

秋保 広幸

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

山口 哲正

エネルギー技術研究所 燃料高度利用領域

野口 真一

(株)電力テクノシステムズ

キーワード

和文英文
微量物質 Trace metal element
SPring-8 SPring-8
放射光X線 Synchrotron X-ray
XAFS分析 XAFS analysis
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry