電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

M04015

タイトル(和文)

石炭火力発電所脱硫装置におけるセレンの化学形態

タイトル(英文)

A study of chemical form of selenium in wet desulfurization scrubber

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

石炭火力発電所の脱硫排水中のセレン(Se)は4価(Se(Ⅳ))と6価(Se(Ⅵ))の化学形態で存在している。Se(Ⅳ)は排水処理で除去が可能であるが,Se(Ⅵ)は従来の排水処理では除去が困難であるため,脱硫装置におけるSe(Ⅵ)の低減が望まれている。そこで,本研究では実機脱硫装置から採取した冷却塔循環液(冷却液),吸収塔循環液(吸収液)におけるセレンの化学形態およびその形態変化に影響を与える物質について研究を行った。その結果,Se(Ⅳ)は吸収液にてSe(Ⅵ)への酸化がみられ,その形態変化に影響を与える要因の一つとしてペルオキソ2硫酸を推定した。

概要 (英文)

Selenium such as Se(Ⅳ) and Se(Ⅵ) is included in a wet desulfurization scrubber (wet-FGD) unit. Since Se(Ⅳ) is thought to be captured in a waste water treatment, it is essential to control Se(Ⅵ) in order to decrease selenium emissions for coal-fired power plants.In this report, density of Se(Ⅳ) and Se(Ⅵ) in a pre-scrubber solution and a main-scrubber solution used in wet-FGD unit was studied.As a result, Se(Ⅳ) was oxidized in the main-scrubber solution. And it was thought that density of Se(Ⅵ) could be reduced by decrease of peroxodisulfuric acid (S2O82-) concentration.

報告書年度

2004

発行年月

2005/08

報告者

担当氏名所属

神田 裕

エネルギー技術研究所燃料・燃焼工学領域

秋保 広幸

エネルギー技術研究所燃料・燃焼工学領域

白井 裕三

エネルギー技術研究所燃料・燃焼工学領域

伊藤 茂男

エネルギー技術研究所燃料・燃焼工学領域

キーワード

和文英文
微量物質 Trace element
石炭火力発電 Coal fired power generation
セレン Selenium
化学形態 Chemical form
脱硫装置 Desulfurization facility
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