電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
M04013
タイトル(和文)
高温形燃料電池の現状の性能評価および適用可能性調査
タイトル(英文)
Investigation of application fields and plant performances of high temperature fuel cells
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
今後の高温形燃料電池開発の方向性検討のため、実燃料電池プラントの性能や適用分野の調査、燃料中不純物に対する電池耐久性の調査、実プラント化した場合のシステム最適化を検討した。高温形燃料電池プラントは実用化段階のりん酸型燃料電池プラントとほぼ同等の容積、重量、コストレベルを達成し、発電効率43%および運転時間で最長2万時間以上を達成している。但し、加圧ガスタービンハイブリッドシステムでは加圧技術、スタック技術、ガスタービン技術に課題がある。また、プラント導入分野としては、下水処理場など安価な燃料がある分野への導入が進んでいる。燃料ガスに含まれる硫化水素などの不純物への電池耐久性に関して、不純物許容レベルはMCFCでは概ね判明しているが、SOFCではさらなる基礎テータの蓄積が必要である。消化ガスやバイオマスガス化ガスとの組合せシステムの発電効率を試算した結果、バイオマスガス化では27%程度と、ガスエンジンと組み合わせた従来技術よりも10ポイント以上上回る効率が期待できることがわかった。さらに、文献調査から2MPaで動作するMCFC超高圧ハイブリッドでは発電効率70%と、将来の超高効率発電技術として期待できることがわかった。
概要 (英文)
報告書年度
2004
発行年月
2005/08
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
麦倉 良啓 |
エネルギー技術研究所高温発電工学領域 |
共 |
森田 寛 |
エネルギー技術研究所高温発電工学領域 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
溶融炭酸塩形燃料電池 | MCFC |
固体酸化物形燃料電池 | SOFC |
発電効率 | Electrical efficiency |
不純物 | impurities |
プラントシステム | Plant system |