電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
H12006
タイトル(和文)
低周波磁界による体内誘導量評価ツールの任意姿勢人体モデルへの適用と低周波電界およびRF電磁界ばく露への拡張
タイトル(英文)
Advanced calculation code for human exposure to magnetic fields: Application to postured human model, ELF electric field and RF electromagnetic field exposures
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
電力設備の構築・運用にあたっては,設備から生じる低周波磁界の人体安全性を考慮することが必要となっており,安全性評価の指標として体内電気量を用いた国際的な人体防護ガイドラインが参照され,当所では,低周波磁界中の直立姿勢の人体モデル内に生じる誘導電界(および接触電流)を,計算により簡便に評価するツールの開発を進めてきた。一方,作業者に対する人体安全性の評価方法については議論の途上にあり,今後の標準化に向け,作業時の姿勢などを詳細に模擬した検討が必要となる。また,作業を想定する電力設備や鉄塔の近傍においては,低周波磁界のみならず,低周波電界およびRF(無線周波数)電磁界が存在しうるため,これらの考慮が可能な体内電気量評価ツールが求められている。本研究では,下記の成果により,低周波磁界中の作業時の姿勢を模擬した人体モデルに対する体内電気量評価を可能とするとともに,低周波電界中およびRF電磁界中における人体内に生じる電気量を評価可能とした。
1.任意姿勢人体詳細モデルに対し,さまざまなばく露状況における人体の姿勢を模擬した体内電気量の計算を可能とした。
2.準静的FDTD法による,低周波電界による体内誘導量計算コードを開発し,これを人体詳細モデルに適用することにより,送電線下の人体など,静電誘導により体内各組織に生じる電気量(電界および電流)を計算評価可能とした。
3.FDTD法による,高周波電磁界による体内エネルギー吸収量(SAR)の計算コードを開発し,これを人体詳細モデルに適用することにより,無線通信などの高周波電磁界ばく露により,体内各組織に生じる電気量(エネルギー吸収量,SAR)を計算評価可能とした。
概要 (英文)
To investigate electromagnetic field exposure of workers engaged in maintainance of electric poser facilities, a dosimetric human model which has ability to simulate several posture of the workes. In addition, the workers are anticipated to be exposed to power frequency electric field and RF (radio frequency) electromagnetic field of on towers in transmission lines. In this study, these targets wer fullfiled by developing a advanced calculatin code of electrical quantities in human model. Principal results are as follows:
(1) Postured voxel-based human body was introduced to simulate several exposure conditions with a variety of human postures.
(2) Calculation code for internal electric fields induced by outer electric fields are developed using the quasi-static FDTD (finite-difference time domain) method.
(3) Calculation code for SAR caused by radio frequency electromagnetic fields are developed using the FDTD method.
報告書年度
2012
発行年月
2013/06
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
山崎 健一 |
電力技術研究所 雷・電磁環境領域 |
協 |
関場 陽一 |
(株)電力計算センター |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
電磁界 | Electromagnetic Field |
ガイドライン | Guideline |
人体モデル | human model |
FDTD法 | FDTD method |
接触電流 | contact current |