電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H12002

タイトル(和文)

磁気共鳴方式によるインバータを用いた双方向非接触給電回路の提案(その2)-kW級給電装置の試作-

タイトル(英文)

Proposal of a Bi-directional Magnetic-resonant Power Transfer by Use of Conventional Inverters (Part 2) -Preliminary Design of kW-class Output-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

一次側と二次側の回路構成を左右対称にした、磁気共鳴方式による双方向非接触給電装置を開発した。本装置は、4枚の渦巻型コイルと、市販のハイブリッド電気自動車に搭載されるインバータから構成される。電源電圧を一次側で550Vまで昇圧させると、たとえ一次側と二次側の結合係数が0.1しかなくても、2kWまでの電力伝送が可能である。回路解析により実験結果を詳細にシミュレーションできることから、伝送損失の主要因がコイルで発生するジュール熱であること、また1.5kW伝送時における損失の内訳がそれぞれ8%、14%、5%、4%と計算されることを明らかにした。

概要 (英文)

A bi-directional magnetic-resonant power transfer (MPT) setup, of which the secondary circuit had the same inverter with the primary one, was developed. The MPT was a combination of four spiral coils and inverter assemblies used in commercial hybrid electric vehicles. By increasing a voltage up to 550 V with a boost converter included in the primary assembly, the MPT delivered a DC power up to 2-kW although a coupling coefficient between the primary circuit and the secondary one was only 0.1. Since a calculation model including internal-resistors of the coils quite agreed with the experimental results, we concluded that a Joule heat emitting from the coils mainly determined the transferring loss, and a ratio of each loss was calculated at 8 %, 14 %, 5 %, and 4 %, respectively for a transferring power of 1.5-kW.

報告書年度

2012

発行年月

2013/05

報告者

担当氏名所属

名雪 琢弥

電力技術研究所 電力応用領域

福島 健太郎

電力技術研究所 電力応用領域

池谷 知彦

材料科学研究所

根本 孝七

電力技術研究所

キーワード

和文英文
双方向非接触給電 Bi-directional wireless power transfer
磁気共鳴方式 Magnetic resonant method
電気自動車 Electric vehicle
インバータ Inverter
昇圧コンバータ Boost converter
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry