電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H10007

タイトル(和文)

双方向非接触給電システムの提案と基本性能の実証

タイトル(英文)

Preliminary demonstrations of a bi-directional inductive power transfer system

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

一次側と二次側の回路構成を左右対称にした双方向非接触給電装置を開発した。本装置は、高周波(IH)コイルと市販のハイブリッド電気自動車に搭載されるインバータから構成される。二次側の直流電圧を350Vとした条件では、投入電力を300Wから2kWへ増大させると電力伝送効率は74%から90%に向上した。これは、二次側コイルで発生するジュール損失がほぼ一定であることに因る。これに加え、我々は同じ電気自動車に搭載される高電圧バッテリへの双方向非接触充電装置を構築した。車両通信系である故障診断システム(OBD)と無線LANを用いることで、容量1.8kWhの高電圧バッテリに対して300W級の非接触均等充電を行なった。

概要 (英文)

A bi-directional inductive power transfer (IPT) system, of which the secondary circuit has the same inverter with the primary one, was developed. The system was a combination of inductive heating (IH) coils and inverter assemblies built in commercial hybrid electric vehicles. For the secondary DC voltage of 350 V, efficiencies of the power transmission increased from 74 to 90 % when the input power increased from 0.3 to 2 kW because a Joule heat emitting from the secondary coil was to be constant. In addition, we studied a bi-directional inductive charging for a high-voltage battery built in the same electric vehicle. By use of an on-board diagnosis (OBD) and a wireless LAN system, a preliminary charge operating at a 300-W power transfer was applicable to the high-voltage battery with a capacity of 1.8 kWh.

報告書年度

2010

発行年月

2011/06

報告者

担当氏名所属

名雪 琢弥

電力技術研究所 高エネルギー領域

福島 健太郎

電力技術研究所 電力応用領域

宜保 直樹

システム技術研究所 需要家システム領域

根本 孝七

電力技術研究所 電力応用領域

池谷 知彦

材料科学研究所 先進機能材料領域

キーワード

和文英文
双方向非接触給電 bi-directional wireless power transfer
高周波トランス high-frequency transformer
二次電池 rechargeable battery
電気自動車 electric vehicle
スマートグリッド smart grid
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