電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

G03005

タイトル(和文)

マウス放射線発がんの線量率依存性 - ―低線量率なら長期継続照射しても胸腺リンパ腫を生じない―-

タイトル(英文)

Dose-Rate Dependence of Radiation-Induced Tumorigenesis in Mice: Absence of Thymic Lymphomas in C57BL/6 Mice Chronically Irradiated at a Low Dose-Rate

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

放射線誘発マウス胸腺リンパ腫の系において、高線量率照射の場合には全体の90%のマウスが胸腺リンパ腫を発症したのに対して、低線量率(1.2 mGy/hr、自然放射線の世界平均の約10,000倍)照射の場合には、330日間にわたって、積算総線量では高線量率照射群を上回る致死線量が照射されたにも関わらず、胸腺リンパ腫の発生は一例も認められなかった。さらに、他の放射線障害によると思われる病態も認められず、外見上も病的な異常を生じなかった。

概要 (英文)

We examined the effects of chronic low dose-rate radiation on tumor induction in C57BL/6 mice. Thymic lymphomas were absent in C57BL/6 mice irradiated with a low dose-rate, 1.2 mGy/hr, chronically for 330 days (total dose: 9.4 Gy), while they developed with 90 % efficiency in C57BL/6 mice irradiated 4 times weekly with 1.8 Gy (total dose: 7.2 Gy) at the beginning of the experiment. The results indicate a very low efficiency of tumor induction with ionizing radiation given at a low dose-rate.

報告書年度

2003

発行年月

2003/05

報告者

担当氏名所属

稲 恭宏

低線量放射線研究センター

野村 崇治

低線量放射線研究センター

田ノ岡 宏

電力中央研究所

酒井 一夫

低線量放射線研究センター

星 裕子

低線量放射線研究センター

岩崎 利泰

低線量放射線研究センター

鈴木郁乃

(株)ジェー・エー・シー 業務部 業務課

小田武志

(株)ジェー・エー・シー 業務部 業務課

牧野奈緒

(株)ジェー・エー・シー 業務部 業務課

キーワード

和文英文
長期 Long-term
低線量率放射線 Low dose-rate radiation
マウス Mice
胸腺リンパ腫 Thymic lymphoma
全身 Whole body
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