電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

584002

タイトル(和文)

エネルギ-需要構造の変化要因分析-石油危機後の停滞要因の解明-

タイトル(英文)

ANALYSIS OF STRUCTURAL CHANGE IN ENERGY DEMAND

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告書は,石油危機を境とするエネルギー需要構造の変化に関する要因分析を行った結果をとりまとめたものである。分析の対象は,最終エネルギー,電力,石油の三つ。分析手法は恒等式に依拠したモデルによる分析。モデルは産業部門と家庭部門に区別されるが,最終的に全部門に統合される。各要因の効果はすべて数量的に明らかにされる。主要な分析結果は次の通り:■石油危機後の電力・エネルギ-需要の停滞は,省エネルギーのみならず,産業構造の変化や低成長経済への移行の影響を強くうけている。■産業構造の変化としては,各産業における高付加価値化の影響と産業構成の変化に基づく経済全体の高付加価値化の影響とを区別して計測した。石油危機後は後者(産業構成比の素材産業から機械産業へのシフト)の影響が強まっている。■電力と石油の間の強い跛行性は,要因的には主として電力依存度変化の効果(広義の電力シフト)により説明できる。

概要 (英文)

JAPAN S ENERGY DEMAND STRUCTURE HAS BEEN DRASTICALLY CHANGING SINCE THE FIRST OIL CRISIS IN 1973.THE PURPOSE OF THIS STUDY IS TO MAKE CLEAR THE FACTORS WHICH HAVE BROUGHT ABOUT THE STAGNATION OF ENERGY DEMAND FOR THE PAST DECADE,USING THE SIMPLE MODEL. TWO TYPES OF ENERGY ARE CONSIDERED,ELECTRICITY AND OIL. A CHANGE IN ENERGY DEMAND IS DEVIDED INTO THREE CONTRIBUTING FACTORS: ECONOMIC GROWTH,ECONOMIC STRUCTURAL CHANGE AND ENERGY CONSERVATION. THE FACT-FINDINGS ARE AS FOLLOWS: THE STAGNATION OF ENERGY DEMAND(INCLUDING ELECTRICITY DEMAND)SINCE OIL CRISIS IS DUE TO (1)THE SHIFT TO LOWER ECONOMIC GROWTH,(2)THE ENERGY CONSERVATION,AND (3)THE ECONOMIC STRUCTURAL CHANGE,OF WHICH THE LATTER TWO FACTORS PLAYED THE MOST IMPORTANT ROLE. FOR EXAMPLE,THE GROWTH RATE OF ELECTRICITY DEMAND IN 1978-1982 IS 1.2 PERCENT PER YEAR.OFWHICH,THE CONTRIBUTIONS OF ECONOMIC GROWTH,ECONOMIC STRUCTURAL CHANGEAND ELECTRICITY CONSERVATION EFFECTS ARE 5.7 PERCENT,-1.2 PERSENT AND -1.7 PERCENT,RESPECTIVELY.

報告書年度

1984

発行年月

1984/08/01

報告者

担当氏名所属

服部 恒明

経済研究所経済部経営研究室

キーワード

和文英文
エネルギー需要 ENERGY DEMAND
電力需要 ELECTRICITY DEMAND
電力シフト OIL DEMAND
省エネルギー INDUSTRIAL STRUCTURE
産業構造 ELECTRIFICATION
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry