電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

582002

タイトル(和文)

日本の火力発電の規模の経済性について

タイトル(英文)

ECONOMIES OF SCALE OF THERMAL ELECTRIC POWERGENERATIONS IN JAPAN

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本稿の目的は,日本の火力発電が規模の経済性を享受しているのか否かを実証的に分析することにある。われわれの用いた方法は,火力発電のトランスログ型費用関数を推定し,その推定パラメ-タ-を用いて費用の発電量に対する弾力性を推計することによって,規模の経済性の有無を調べようというものである。われわれの分析は火力発電のみに限定したものであるが,概ね以下のように結論することができよう。(1)現在の電力会社の会社規模はほぼ適正な範囲にある。(2)平均費用最小化の観点からは,平均プラントの大型化が望ましい。

概要 (英文)

THE PURPOSE OF THIS STUDY IS TO ESTIMATE A SCALE ECONOMY (SCE) FOR THE THERMAL ELECTRIC POWER GENERATION IN JAPAN FROM 1978 2-1981 1,USING THE TRANSLOG COST FUNCTION,WHICH IS KNOWN TO BEUSEFUL FOR AN ANALYSIS OF SCE. IN ORDER TO CALCULATE SCE,WE ESTIMATE THE AVERAGE COST FUNCTIONS BASED ON THE ALTERNATIVE DATA;ONE IS A DATA OF EACH TOP NINE ELECTRIC POWER GENERATION COMPANIES ;AND THE PLANT DATAIN AVERAGE OF THEM IS ANOTHER. THE RESULTS OF OUR STUDY IS SUMMERIZED AS FOLLOWS (1)EVERY COMPANY OPERATES IN THE DECREASING AREA OF THE AVERAGE COST CURVE,WHICH MEANS THAT THEY ALL ENJOY SCE. (2)AS A PLANT IN AVERAGE,SOME SAMPLES ARE TOO SMALL TO ENJOY SCE,BUT ALL THE OTHER ARE IN THE DECREASING AREA OF THE AVERAGE COST CURVE.

報告書年度

1982

発行年月

1982/07/01

報告者

担当氏名所属

井澤 裕司

経済研究所電力経済部エネルギー・システム研究室

キーワード

和文英文
規模の経済性 SCALE ECONOMY
平均費用曲線 NATURAL MONOPOLY
自然独占の理論 AVERAGE COST FUNCTION
トランスログ型費用関数 TRANSLOG COST FUNCTION
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