電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
485016
タイトル(和文)
富栄養化に伴うプランクトン出現量の変化
タイトル(英文)
THE CHANGE OF PLANKTON BIOMASS IN THE EUTROPHICATION PROCESS
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
ダム貯水池などの水に含まれる全窒素,全リン量により,そこに生息するプランクトンが,それぞれの種ごとにどれだけの出現量を保って共存状態を維持しうるかに関する知見を得ることを考え,フラスコ内の微小生態系を用いた実験を行なうと共に,その数理モデルを作成して,プランクトン出現量の予測を行なった。モデルは特定の全窒素,全リン濃度における微小生態系のプランクトン相を,ほぼ表現し得たが,さらに広範囲の濃度域において適合をはかる必要がある。それには富栄養化に伴い環境に適応した生物相が出現する状態を,モデルの中に組み込む必要があろう。なおモデルによる検討過程において,デトリタスの蓄積が生態系の安定を保つ上で重要であることが認められた。
概要 (英文)
A MATHEMATICAL MODEL OF AQUATIC ECOSYSTEMS WAS DEVELOPED AND ADAPTED TO MICROCOSMS IN FLASKS WITH A VIEW TO GAIN FURTHER INFORMATION ABOUT THE RELATIONSHIP BETWEEN T-N, T-P CONCENTRATIONS AND THE STANDING CROPS OF PLANKTON IN RESERVOIRS. THE MODEL SIMULATEDCLOSELY THE PLANKTON BIOTA IN MICROCOSMS WITHIN THE NARROW RANGE OF T-N, T-P CONCENTRATIONS. THE MODEL SHOULD BE MODIFIED TO REPRESENT THE CHANGE OF BIOTA IN A LARGE RANGE OF NUTRIENT CONCENTRATIONS. AND THE MODEL RESEARCH SHOWED THAT THE ACCUMULATION OF DETRITUS MADE PLANKTON ECOSYSTEMS STABLE.
報告書年度
1985
発行年月
1986/08/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
米川 和彦 |
生物研究所水域部水生動物研究室 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
富栄養化 | EUTROPHICATION |
プランクトン | PLANKTON |
生態系モデル | ECOSYSTEM MODEL |
マイクロコズム | MICROCOSM |
栄養塩 | NUTRIENT |