電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

481012

タイトル(和文)

温排水が魚貝類におよぼす影響に関する研究第2報魚卵等のATP含量におよぼす水温の影響について

タイトル(英文)

STUDIES ON THE EFFECTS OF POWER PLANT COOLING SYSTEM OPERATION ON MARINE FISH AND SHELLFISH (2) -THERMAL EFFECT ON ATP CONCENTRATIONS IN MARINE FISH EGGS AND ARTEMIA NAUPLII-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

温排水の影響調査・研究に際し,アデノシン3リン酸(ATP)が魚卵稚仔,動物プランクトンなどの生物体の量または生理状態の簡便な指標として用い得るかどうか,Artemianaupliusおよびマダイ,イシダイの卵を用いて検討を行った。結果の概要は以下の通り。(1)同じ生理状態にある同種の生物のATP含量はほぼ一定である。(2)種が異なれば,また同種であっても生理状態がかわればATP含量は変化する。ΔT=10~25℃の高水温に短時間接触したAremiaのATP含量は一旦減少した後に増加し,また魚卵のATP含量は発生段階に対応して増減し,胚体出現期の値が最低となることがわかった。(3)ATP含量またはそれと他の指標とを組合せることによって,生物の生理状態の変化を指標できる可能性は大きい。

概要 (英文)

THE OBJECTIVE WAS TO DETERMINE WHETHER ADENOSINE TRIPHOSPHATE(ATP)COULD BE AN INDICATOR OF BIOMASS AND/OR METABOLICACTIVITIES OF MARINE ORGANISMS SUCH AS ZOOPLANKTON,FISH EGGS AND LARVAE. ATP CONCENTRATIONS IN ARTEMIA NAUPLII,AND EGGS OF CHRYSOPHRYS MAJOR AND OPLEGNATHUS FACIATUS WERE MEASURED BY THE METHOD REPORTED BY O.HOLM-HANSEN AND C.R.BOOTH(1966).THERMAL EFFECT ON ATP LEVELS WAS ALSO EXAMINED BY EXPOSING THE ORGANISMS TO ELEVATED TEMPERATURES. ATP CONCENTRATIONS IN ARTEMIA AND FISH EGGS VARIED DEPENDING ON THEIR PHYSICAL CONDITIONS.ATP LEVELS SHOULD BE CONSIDERED AS AN INDICATOR OF METABOLIC ACTIVITIES OF ORGANISMS RATHER THAN AN INDICATOR OF BIOMASS.

報告書年度

1981

発行年月

1981/10/01

報告者

担当氏名所属

清野 通康

生物環境技術研究所水域生物部海生生物研究室

新島 恭二

生物環境技術研究所水域生物部海生生物研究室

後藤 弘

生物環境技術研究所水域生物部海生生物研究室

キーワード

和文英文
ATP ATP
魚卵 FISH EGG
温度 TEMPERATURE
Artemia ARTEMIA
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