電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

385006

タイトル(和文)

粘土鉱物によるコバルト,マンガンおよびストロンチウムの吸着特性

タイトル(英文)

CHARACTERISTICS OF NONRADIOACTIVE COBALT,MANGANESE AND STRONTIUM ADSORPTION BY CLAY MINERALS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

原子力発電所より発生する低レベル放射性廃棄物の陸地処分にあたっては,陸地処分時安全評価,特に地下水・土壌系での放射性核種の移行挙動の評価が重要となる。本報告は,移行挙動の中でも特に重要な土壌と核種との吸着反応を解明するため,土壌中の主要なイオン交換・吸着体である粘土鉱物(カオリンおよびベントナイト)を吸着剤として,Co,MnおよびSrの吸着特性をバッチ試験により検討したものである。その結果,初期濃度が1~10mg/■のCo,MnおよびSrの吸着平衡はラングミュア型吸着等温式で表示されるが,吸着等温式中の定数は,共存イオン,pHおよび温度等によって変化することが明らかとなった。また,カオリンとベントナイトとを比較すると,吸着容量,吸着速度およびそれらに影響を及ぼす因子が異なっており,これらの差異は両者の吸着機構に起因するものと考えられる。

概要 (英文)

IN ORDER TO PERFORM A MORE DETAILED SAFETY ASSESSMENT ON THE LAND DISPOSAL OF THE LOW LEVEL RADIOACTIVE WASTES,THE INTERACTION BETWEEN SOIL AND THE RADIONUCLIDES WHICH MAY DISCHARGE FROMPACKAGES AND BE TRANSPORTED WITH THE GROUNDWATER IS TO BE ELUCIDATED. IN THIS REPORT,WE INVESTIGATED THE CHARACTERISTICS OF THE NONRADIOACTIVE COBALT,MANGANESE AND STRONTIUM ADSORPTION BY CLAY MINERALS (BENTONITEAND KAOLIN),WHICH ARE MAJOR ION EXCHANGERS IN SOIL. MAIN RESULT OBTAINED ARE AS FOLLOWS. 1)THE ADSORPTION ISOTHERMS OF CO,MN AND SR BY CLAY MINERALS CONFORMED TO LANGMUIR TYPE,BUT THE LANGMUIR COEFFICIENTS WERE DEPENDENT UPON THE CHEMICAL COMPOSITION OF SOLUTIONS,PH AND TEMPERATURE.2)THE ADSORPTIVE CHARACTERISTICS OF BENTONITE WERE DIFFERENT FROM THOSE OF KAOLIN IN ADSORPTION CAPACITY,ADSORPTION RATE AND FACTORS AFFECTING ADSORPTION ISOTHERMS. THESE PHENOMENA MAY RESULT FROM THE DIFFERENCESIN ADSORPTION MECHANISMS.

報告書年度

1985

発行年月

1985/06/01

報告者

担当氏名所属

五十嵐 敏文

土木研究所環境部原子力環境研究室

河西 基

土木研究所環境部原子力環境研究室

馬原 保典

土木研究所環境部原子力環境研究室

キーワード

和文英文
粘土鉱物 CLAY MINERAL
吸着 ADSORPTION
コバルト COBALT
マンガン MANGANESE
ストロンチウム STRONTIUM
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