電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

383035

タイトル(和文)

フィルダムコア材料の動的変形特性-突固め供試体の振動三軸試験-

タイトル(英文)

SHEAR MODULUS AND DAMPING RATIO OF CORE MATERIAL OF FILL-DAM

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

フィルダムの耐震性の検討は,従来から用いられている震度法による静的な計算とともに,大規模なダムについては,最近,動的な応答解析が実施されるようになってきた。本報告は,この動的解析を実施するために必要な堤体材料の動的性質のうち,遮水材料となるコア材料の動的せん断定数と減衰特性を実験によって調べたものである。その結果(1)室内実験によって得られた微小せん断ひずみ振巾におけるせん断定数と実ダムの弾性波試験から得られたせん断定数とは,同じ間隙比であれば,同一最大主応力の下では等しいこと(2)微小せん断ひずみ振巾におけるせん断定数で正規化したせん断定数とせん断ひずみの関係には応力比の影響はほとんど認められないこと(3)コア材料のせん断定数におよぼす粒度分布の変化,含水比の影響は小さいこと(4)コア材料の減衰定数は,せん断ひずみの増加に従って増大するが,拘束圧,応力比の影響は顕著でないことが明らかと

概要 (英文)

SHEAR MODULUS AND DAMPING RATIO OF COREMATERIAL OF FILL-DAM WERE OBTAINED BY USING CYCLIC TRIAXIAL TESTS.THE TESTS WERE PERFORMED ON THE SOIL WHICH WAS TAKEN FROM THE SITE OF THE PROPOSED DAM ANE THE RELATIONSHIP BETWEEN SHEAR MODULUS AND SHEAR STRAIN OF THE MATERIAL WAS INVESTIGATED AT DIFFERENT CONFINING PRESSURES,VARYING STATIC STRESS RATIO. A COMPARISON BETWEEN THE RESULT OF THIS STUDY ON THESHEAR MODULUS AT SMALL LEVEL OF SHEAR STRAIN AND THAT OF THE FIELD TEST MEASURED BY SEISMIC EXPLORATION TECHNIQUE AT FOUR EXISTING DAMS WAS MADE,AND GOOD AGREEMENT BETWEEN THEM WAS RECOGNIZED. AN EMPIRICAL EQUATION FOR SHEAR MODULUS AT SMALL SHEAR STRAIN WAS OBTAINED AS A FUNCTION OF VOID RATIO AND MAXIMUM PRINCIPAL STRESS. MOREOVER,THE RELATIONSHIP BETWEEN DAMPING RATIO AND SHEAR STRAIN OF THE MATERIAL WAS INVESTIGATED. THE EFFECTS OF WATER CONTENT,DENSITY AND GRAIN-SIZE DISTRIBUTION OF THEMATERIAL ON THE SHEAR MODULUS ARE ALSO EXPERIMENTALLY DISCUSSED.

報告書年度

1983

発行年月

1984/01/01

報告者

担当氏名所属

緒方 信英

研究開発本部原子力部

安田 正幸

土木研究所

キーワード

和文英文
コア材料 CORE MATERIAL
せん断定数 SHEAR MODULUS
減衰定数 DAMPING RATIO
振動三軸試験 CYCLIC TRIAXIAL TEST
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