電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

383003

タイトル(和文)

多層媒質中の断層運動による地震波のシミュレーション

タイトル(英文)

CALCULATION OF SEISMIC WAVES FOR A DISLOCATION SOURCE MODEL IN A MULTI-LAYERED MEDIUM

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告は,震源域近傍における地震動の短周期成分を定量的に評価するため,Bouchonにより確立された離散波数表現法を多層媒質に適用できるように拡張してプログラム化し,これに基づき多層構造をもつ媒質が地震波形に与える影響についてケーススタディーおよび観測波との照合によって検討したものである。主要な結果は以下の通りである。1.速度構造を半無限,1層および2層構造の3通りにモデル化して理論波形を求めた。その結果,各モデルとも最大振幅と波形の主要部に大きな差はみられないが,層数が多くなるに従い,後続波部分は次第に複雑になる。2.観測点直下の比較的浅い部分の地下構造が波形に大きな影響を与える。3.地表層付近のS波速度が小さい場合には,震源の深さが微妙に変化しても表面波の寄与により波形が大きく変化する。

概要 (英文)

WHEN COMPARING THEORETICAL SEISMOGRAMS WITH OBSERVED ONES,IT IS SOMETIMES SUFFICIENT TO CALCULATE SEISMOGRAMS ON THE BASIS OF AN ASSUMPTION OF AN INFINITE MEDIUM OR A SEMI-INFINITE MEDIUM.HOWEVER,IN ORDER TO DISCUSS DETAILED FEATURES OF WAVE FORMS, IT IS REQUIRED TO TAKE REALISTIC STRUCTURE MODEL INTO ACCOUNT. WE APPLY THE METHOD OF DISCRETE WAVE NUMBER REPRESENTATION OF ELASTIC WAVE FIELD OF BOUCHON(1979)TO CALCULATE THEORETICAL SEISMOGRAMS IN A LAYERED MEDIUM.SOMEEXAMPLES SHOW THAT COMPLEX SEISMOGRAMS CAN BE OBTAINED FOR RATHER SIMPLE STRUCTURE MODEL. THE RESULTS OBTAINED CONSTITUTE AN ENCOURGING STEP TOWARD PREDICTING THE STRONG GROUND MOTION AT THE SITE FOR A POTENTIAL EARTHQUAKE FAULT.

報告書年度

1983

発行年月

1983/07/01

報告者

担当氏名所属

佐々木 俊二

土木技術研究所地盤耐震部地震波動研究室

沢田 義博

土木技術研究所地盤耐震部地震波動研究室

矢島 浩

土木技術研究所地盤耐震部地震波動研究室

江刺 靖行

土木技術研究所地盤耐震部

桜井 彰雄

土木技術研究所地盤耐震部

キーワード

和文英文
断層モデル STRONG MOTION
多層構造 DISCRETE WAVE NUMBER METHOD
離散波数表現法 SYNTHETIC SEISMOGRAM

FAULT MODEL
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