電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

382005

タイトル(和文)

単一円管噴流の乱流計測

タイトル(英文)

TURBULENCE MEASUREMENT IN A ROUND JET

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

FBR炉心出口部の冷却材や汽力発電所の温排水等の流動現象は,乱れの卓越した噴流挙動を示す。それらを解明するためには,噴流内の乱流特性を把握することが必要である。ここでは,2成分レーザードプラー流速計を用いて,単一円管鉛直上向き水噴流内の流速分布を測定し,種々の流動特性について検討した。主な結果は以下の通りである。1)水噴流断面内の平均流速,乱れ強度およびレイノルズ応力分布は,既往の実験結果(空気噴流)とほぼ一致し,レーザー流速計の有用性ならびに本実験結果の信頼性が確認された。2)レイノルズ応力が求められたことにより,渦動粘性係数の推定が可能となった。得られた係数値は流下距離とともに増加する関係が見出された。これらの成果は,FBRや温排水拡散等の熱流動現象を解明するための,乱流解析モデルの基礎的データとして利用できる。

概要 (英文)

THE FLOW PHENOMENA OF COOLANT FROM A REACTOROUTLET OF FBR,AND OF WARMED WATER DISCHARGE FROM THERMAL POWER PLANT SHOW JET BEHAVIOR WITH PROMINENT TURBULENCE.TO CLARIFY THESE PHENOMENA,IT IS NECESSARY TO GRASP TURBULENT CHARACTERISTICS IN A JET. IN THE PRESENT STUDY,A TWO-COMPONENT LASER DOPPLER VELOCIMETER WAS USED TO MEASUREVELOCITY DISTRIBUTION OF A ROUND WATER JET IN VERTICALLY UPWARD DIRECTION,AND THE FLOW CHARACTERISTICS IN THE JET WERE EXAMINED. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. 1.PROFILES OF MEAN VELOCITY,TURBULENT INTENSITY AND REYNOLDS STRESS ACROSS THE JET NEARLY AGREED WITH WELL KNOWN EXPERIMENTAL RESULTS(AIR JET),AND THE EFFECTIVENESS OF THE LASER VELOCIMETER AND THE APPROPRIATENESS OF THE PRESENT EXPERIMENTAL RESULTS WERE CONFIRMED. 2.THE RAYNOLDS STRESS WAS EASILY DETERMINED,WHICH IN TURN MADE IT POSSIBLE TO ESTIMATE THE EDDY VISCOSITY COEFFICIENT FOR A WATER JET.

報告書年度

1982

発行年月

1982/08/01

報告者

担当氏名所属

片野 尚明

土木技術研究所環境水理部原子力水理研究室

田中 伸和

土木研究所環境部構造水理研究室

キーワード

和文英文
噴流 JET
乱流計測 TURBULENCE MEASUREMENT
レーザー流速計 LASER DOPPLER VELOCIMETER
データ処理 DATA PROCESSING
渦動粘性係数 EDDY VISCOSITY COEFFICIENT
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