電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
378008
タイトル(和文)
フィルダム着岩部の安定性に関する解析手法と材料物性の研究
タイトル(英文)
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
フィルダムの堤軸断面の解析では,硬い基礎岩盤と軟らかいコアが解析対象となる。この解析において,岩盤とコアとの間の相対変位を無視して解析すると,コアの着岩部には引張応力が岩盤には過大な圧縮応力が計算され,堤体も岩盤も安定を保てない結果を得ていた。そこで前報(No375002)の論法を用い,着岩部のコア内にセン断変位が生ずるとの仮定で解析を行ない,コアの安定性が確保できる解析結果を導いた。この一方,当時盛立中の高瀬ダムで着岩部コア内部での相対変位を実測して,上記仮定の妥当性を確認した。更に,着岩部コアに生ずるセン断変位がコアのしゃ水性を低下させ,パイピングを生ずる恐れがあるかどうかを調べるため,セン断透水試験装置を製作し,着岩材料の物性試験を行った。この結果,シルト~粘土を多量に含む着岩材料は,圧縮応力下においてセン断変位を生じても,しゃ水性の劣化は生じないことを明らかにした。
概要 (英文)
報告書年度
1978
発行年月
1978/09/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
松井 家孝 |
土木技術研究所地盤耐震部土質研究室 |
共 |
池見 元宣 |
土木技術研究所地盤耐震部土質研究室 |
共 |
岡本 敏郎 |
土木技術研究所地盤耐震部土質研究室 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
フィルダム着岩部 | * |
着岩材料 | |
セン断変位 | |
透水性 | |
有限要素解析 |