電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

283039

タイトル(和文)

光化学オキシダントとバックグランドオゾンの評価

タイトル(英文)

ESTIMATION OF PHOTOCHEMICAL OXIDANT AND BACKGROUND OZONE CONCENTRATION IN HOKURIKU AREA, JAPAN

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

1982年と1983年の4月~6月,北陸地方において地上のオキシダント(オゾン)濃度と光化学反応指標物質(PAN,HCHO,硫酸塩,硝酸塩),およびオゾンゾンデによる上層オゾンなどの観測を実施し,高濃度オキシダントの発生原因について検討した。その結果,当地域における高濃度オキシダントの発生は,天然起原のオゾンの影響が大きいと推察され,特に,フェーン現象時には高濃度のオゾンが上層(約7km)に存在することが確認された。また,オキシダントの環境基準60ppbを超える高濃度発生時に,バックグランドが占める割合は地上局で50~70%,山頂局では75~80%と評価され,光化学反応生成分がバックグランド分を上回ることはなかった。

概要 (英文)

IN ORDER TO UNDERSTAND THE CAUSE OF THE HIGHCONCENTRATION IN THE AIR, THE MEASUREMENT OF OXIDANT(OZONE),PAN,HCHO,SULFATE AND NITRATE IN THE AIR AT THE GROUND HAS BEEN MADE AT NON-URBAN SITES OF HOKURIKU AREA,IN JAPAN DURING APRIL TO JUNE IN BOTH 1982 AND 1983,AND ALSO THE OBSERVATION OF OZONE ON THE UPPER AIR HAS BEEN CARRIEDOUT BY USING OZONE RADIO SONDE. A HIGH OZONE CONCENTRATION IN THE UPPER AIR(AT AN ALTITUDE OF ABOUT 7 KM)WAS OBSERVED IN THE FOEHN PHENOMENON. IN THE HIGHER OXIDANT CONCENTRATION THAN ITS REGULATION LINE OF 60 PPB,THE PERCENTAGES OF THE BACKGROUND OZONE CONCENTRATION FOR THE TOTAL OXIDANT CONCENTRATION WERE ESTIMATED TO BE 50-70% AT THE GROUND AND 75-85% AT THE SUMMIT OF A MOUNTAIN(AT AN ALTITUDE OF ABOUT 866 M),RESPECTIVELY. THUS,THE RESULTS SHOWED THAT THE HIGH OXIDANT COCENTRATION IN THE AIR AT HOKURIKU AREA IS ATTRIBUTED MAINLY TO THE OZONE FROM NATURAL SOURCES.

報告書年度

1983

発行年月

1984/03/01

報告者

担当氏名所属

熊井 一馬

エネルギー研究所環境部陸域環境研究室

加藤 央之

エネルギー研究所環境部大気環境研究室

中山 稔夫

エネルギー研究所環境部陸域環境研究室

キーワード

和文英文
大気汚染 AIR POLLUTION
バックグランド汚染 BACKGROUND AIR POLLUTION
オキシダント OXIDANTS
オゾン OZONE
光化学反応 PHOTOCHEMICAL REACTIONS
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