電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

282086

タイトル(和文)

海霧とガス状・粒子状物質との相互作用

タイトル(英文)

THE INFLUENCE OF SEA FOG ON THE BEHAVIOR OF GASEOUS AND PARTICULATE POLLUTANTS IN THE COASTAL AREA

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

1982年6月,北海道釧路市周辺で,海霧とガス状・粒子状物質の連続観測を実施した。本報告は,観測データに基づき霧の発生時に大気中から水滴中へ移行する汚染質,特に硫黄酸化物の挙動について検討したものである。霧水に含まれるSO4イオンの起源としては(1)SO2(ガス)の吸収と水滴内における酸化,(2)XSO4(ミスト・エアロゾル)の水滴による捕捉の両方を考えた。検討の結果,SO2の吸収と酸化は主要なメカニズムではなく,XSO4のとりこみが水滴中のSO4イオン濃度に大きく利いているものと推定された。

概要 (英文)

ATMOSPHERIC CONSTITUENTS OF TRACE GASES,AEROSOLS AND INORGANIC MATERIALS IN SEAFOG WATER WERE MEASURED AT KUSHIRO IN JUNE 1982. THESE MEASUREMENTS WERE USED TO DEDUCE THE CONCENTRATION OF SULFATE CONTAINED IN FOG WATER BY TWO PROCESSES: (1)IN-CLOUD AQUEOUS PHASE OXIDATION OF SULFUR DIOXIDE AND(2)BROWNIAN MOTION AND PHORETIC ATTACHMENT OF SULFATE AEROSOLS TO THE FOG DROPLETS. IT WAS FOUND THAT IN-FOG OXIDATION OF SULFUR DIOXIDE IS NOT THE DOMINANT MECHANISM, AND THATTHE SULFATE IN FOG WATER REPRESENTS THE SCAVENGING OF SULFATE AEROSOLSDURING THE LIFE TIMES OF INDIVIDUAL FOG ELEMENT IN THE LOWER COASTAL ATMOSPHERE.

報告書年度

1982

発行年月

1983/06/01

報告者

担当氏名所属

藤田 慎一

エネルギー・環境技術研究所環境大気部気象研究室

寺田 信之

エネルギー・環境技術研究所環境化学部大気化学研究室

キーワード

和文英文
レインアウト RAINOUT
FOG
ガス吸収 GAS
エアロゾル AEROSOL
硫黄酸化物 SULFATE
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