電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

282066

タイトル(和文)

低圧蒸気タービン動翼の環境脆化損傷調査

タイトル(英文)

REVIEW ON THE ENVIRONMENTAL DEGRADATION OF MOVING BLADES OF LOW PRESSURE STEAM TURBINE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本調査の目的は,低圧タービン動翼の環境脆化損傷の原因および対策研究の現状を調査し,動翼の長期信頼性の確保のための問題点と今後の対策研究課題を抽出することである。調査の結果,実機動翼の寿命評価のための試験が十分に実機動翼の応力サイクルおよび環境を模擬して行なわれているとはいい難く,今後の検討課題として,より実機使用条件を考慮した実験研究が必要なことが明らかとなった。また,代替材料の開発の現状に関し,主に米国の動向を調べ,析出硬化型17-4PHマルテンサイト系ステンレス鋼およびチタン合金が優れた耐腐食疲れ特性を示すことが判った。我国では当面現用SUS410J1が使用されると予想されるが,将来のAPWRにおいては52インチに及ぶ長尺動翼(材質:17-4PHステンレス鋼)の使用が検討されている。

概要 (英文)

OUTAGES INDUCED BY THE ENVIRONMENTAL DEGRADATION OF MOVING BLADES ARE THE MAJOR CAUSES IN LOW PRESSURE STEAM TURBINE. THE OBJECTIVE OF THIS REVIEW IS TO SEARCH THE PROBLEMS TO BE SOLVED FOR THE ESTABLISHMENT OF THE RELIABILITY OF SUCH MOVING BLADES. THE RESULTS INDICATE IT IS NECESSARY TO CONDUCT THE LIFE TIME EVALUATION TEST UNDER THE CONDITIONS SIMULATED FOR THE ACTUAL TURBINE ENVIRONMENT. THE INFORMATIONS ABOUT DEVELOPMENT OF ALTERNATE MATERIALS IN U.S.WERE SEARCHED. NEW MATERIAL 17-4PH MARTENSITIC STAINLESS STEEL AND TITANIUM ALLOYSHOW THE EXCELLENT RESISTANCE FOR CORROSION FATIGUE IN SOME AGGRESSIVEENVIRONMENTS. THE LONGER MOVING BLADE MADE OF 17-4PH STAINLESS STEEL IS TO BE DEVELOPED FOR THE FUTURE ADVANCED PWR(APWR). ITIS VERY IMPORTANT TO ESTABLISH THE RELIABILITY OF SUCH NEW MOVING BLADING MATERIALS FORLONG PERIOD.

報告書年度

1982

発行年月

1983/08/01

報告者

担当氏名所属

常磐井 守泰

エネルギー・環境技術研究所発電プラント部材料研究室

キーワード

和文英文
低圧蒸気タービン LOW PRESSURE STEAM TURBINE
動翼 BLADE
マルテンサイトステンレス銅 MARTENSITIC STAINLESS STEELS
SCC SCC

CORROSION FATIGUE
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