電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

282022

タイトル(和文)

模擬ガラス固化体による高レベルガラス固化体の健全性評価その2:高レベルガラス固化体の浸出性におよぼす浸出液pHの影響

タイトル(英文)

CHEMICAL DURABILITY OF WASTE GLASS IN THE SOLUTIONS OF DIFFERENT PH

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高レベルガラス固化体の安全評価上,浸出性は最も重要な因子の一つである。本報告では,浸出液pHが浸出性に及ぼす影響を,浸出液分析,固化体内元素分析の両面から検討した。主な結果は以下のとおりである。(1)アルカリに対しては,SiとNaの浸出率はほぼ同じであった。固化体内元素分布は,極く表面近傍を除くと,バルクガラスの組成に等しい。(2)酸に対しては,Naが選択的に溶出した。固化体表面には,Siの割合が多くNaの割合が少い層(浸出層)が生じていた。(3)純水に対しては酸の場合と同様に,Naの溶出率がSiのそれより高かった。しかし,固化体内元素分布は,アルカリの場合と類似していた。本結果より,アルカリに対してはSi,酸に対してはNa,純水に対してはSiとNaの浸出挙動が重要であることがわかった。

概要 (英文)

THE EFFECT OF PH OF LEACHANT ON CHEMICAL DURABILITY OF BORO-SILICATE GLASS WITH SIMULATED WASTE OF 26.4 WT% WAS EVALUATED FROM CHEMICAL ANALYSIS OF LEACHANT AND FROM ELEMENTAL DISTRIBUTION IN SURFACE LAYER OF THE GLASS. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. (1) THE LEACH RATE OF SI WAS IDENTICAL WITH THAT OF NA IN ALKALINE SOLUTION. ELEMENTAL ANALYSIS FOR SURFACE LAYER OF THE GLASS SHOWED THE SAMEDISTRIBUTION PROFILE AS FOR BULK EXCEPT FOR A QUITE NARROW OUTER SURFACE REGION. (2) THE SELECTIVE ELUTION OF NA OCCURRED IN THE ACID SOLUTION. A LEACHED LAYER, IN WHICH A HIGHER AMOUNT OF SI AND A LOWER AMOUNT OF NA WERE OBSERVED COMPARED WITH BULK COMPOSITION, WAS FORMED IN SURFACE LAYER. (3) A DISSOLUTION RATE OF NA WAS LARGER THAN THE RATE OF SI INA DISTILLED WATER, BEING SIMILAR TO THE CASE OF ACID SOLUTION.

報告書年度

1982

発行年月

1982/11/01

報告者

担当氏名所属

横山 速一

エネルギー・環境技術研究所原子力化学部放射化学研究室

井上 正

エネルギー・環境技術研究所原子力化学部放射化学研究室

キーワード

和文英文
高レベルガラス固化体 WASTE GLASS
浸出性 LEACHING

PH
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