電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

281002

タイトル(和文)

光化学オキシダントの発生機構と予測(I)─高濃度時の観測と解析─

タイトル(英文)

THE MECHANISMS OF THE PHOTOCHEMICAL SMOG (1)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高濃度のオキシダント発生に関して,諸外国及び我国で行なわれた研究結果を総合調査した。本報告は第一報として,実測結果からその発生機構と立体構造のモデル化についてとりまとめたものである。1)地上で観測されるオゾンは,地上数10Kmにあるオゾン層から圏界面ギャップを通して地表に達したものと,人為起源によるものの2種類がある。上層起源は山頂,田園地帯などの観測と,圏界面高度などの解析とから推測できる。2)光化学オキシダントは,午後最高濃度が出るころは窒素酸化物等の発生源の多い臨海部よりも,内陸10数Kmに最大濃度が生じる。一酸化窒素,ニ酸化窒素,亜硫酸ガス等一次汚染質は地上付近が最も濃度が高く,上層へ急激に減少する分布となるが,オキシダントは,高度1,000m程度の上層で最大となることが多い。

概要 (英文)

AN OVERALL REVIEW IS PRESENTED REGARDING THEOCCURRENCE OF HIGH OXIDANT CONCENTRATINS IN MANY COUNTRIES.THIS REPORTSHOWS A MECHANISM OF ITS OCCURRENCE AND A MODEL OF THE THREE DIMENSIONAL STRUCTURE OF PHOTOCHEMICAL SMOGS. (1) ONE OF THE ORIGINS OF THE OZONE AT THE GROUND SURFACE IS THE OZONOSPHERE IN THE UPPER ATMOSPHERE.ANALYSIS OF ELEVATED OZONE CONCENTRATIONS AS WELL AS GROUNDLEVEL ONES HAVE BEEN CARRIED OUT WITH METEOROLOGICAL CONDITIONS SUCH AS TROPOPAUSE HEIGHT. (2) THE MAXIMUM CONCENTRATION OF PHOTOCHEMICAL OXIDANTS IS OBSERVEDDOWN-WIND,SOME KILOMETERS INLAND FROM THE COASTAL INDUSTRIAL AREA. GENERALLY,THE CONCENTRATION OF THE PRIMARY POLLUTANTS SUCH AS NITRIC MONO-OXIDE,NITRIC DIOXIDE,AND SULFUR DIOXIDE IS HIGHEST AT GROUND-LEVEL,BUT THE OXIDANT CONCENTRATION HAS A PEAK AT AN ELEVATED LEVEL,I.E.,ABOUT 1,000M FROM THE GROUND,BECAUSE OF THE FINITE TIME TAKEN FOR OZONE FORMATION.

報告書年度

1981

発行年月

1981/10/01

報告者

担当氏名所属

千秋 鋭夫

エネルギー・環境技術研究所環境大気部

石原 義巳

エネルギー・環境技術研究所環境化学部

キーワード

和文英文
オキシダント OXIDANT
発生機構 MECHANISMS
解析 ANALYSIS
モデル化 MODELLING
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry