電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

280051

タイトル(和文)

底質中の重金属元素の迅速分析法

タイトル(英文)

A RAPID METHOD FOR THE DETERMINATION OF HEAVY METALS IN SEDIMENT

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

底質試料中の重金属元素(Fe,Mn,Zn,Cr,Ni,Cu,Pb,Cd)を,簡便な操作で迅速に分析する方法を作成した。テフロン容器内蔵ボンブを用いて,底質試料をフッ化水素酸,硝酸および過塩素酸の混酸により140℃で1時間の加熱で分解する。この分解溶液中のFe,Mn,Zn,cr,NiおよびCuを空気-アセチレンフレーム原子吸光法により定量する。そしてPbとCdについては,グラファイト炉原子吸光法により測定を行なう。Cr,Pb,Cdを定量とする際に,溶液中の主成分元素による妨害がみられるが,分解溶液に適当な化合物を添加することにより,この妨害を完全に除去することができる。本法は底質試料だけでなく,土壌,石炭,フライアッシュなどの試料中の重金属元素のルーチン分析法としても有力である。

概要 (英文)

A SIMPLE AND RAPID METHOD HAS BEEN PROPOSED FOR THE DETERMINATION OF 8 HEAVY METALS(FE,MN,ZN,CR,NI,CU,PB,AND CD)IN SEDIMENT SAMPLE. THE SEDIMENT IS DIGESTED FOR 1 HOUR AT 140 DEGREE(C) WITH A MIXTURE OF HYDROFLUORIC ACID,NITRIC ACID AND PERCHLORIC ACID IN THE TEFLON-LINED BOMB.FE,MN,ZN,CR,NI,AND CU IN THIS SOLUTION ARE MEASURED BY AN AIR-ACETYLENE FLAME ATOMIC ABSORPTION SPECTROMETRY,WHEREAS PB AND CD ARE DETERMINED BY A GRAPHITE FURNACE ATOMIC ABSORPTION SPECTROMETRY.SEVERAL MAJOR ELEMENTS IN THE SOLUTION GIVE INTERFERENCES IN THE DETERMINATION OF CR,PB AND CD,BUT THESE INTERFERENCES CAN BE COMPLETELY OVERCOME BY THE USE OF THE CHEMICAL SUPPRESSION AGENTS. THE PRESENT METHOD IS EFFECTIVE IN THE ROUTINE DETERMINATION OF HEAVY METALS NOT ONLY INSEDIMENT BUT ALSO IN THE OTHER SAMPLES SUCH AS SOIL,COAL AND FLY ASH.

報告書年度

1980

発行年月

1981/06/01

報告者

担当氏名所属

坂田 昌弘

エネルギー・環境技術研究所環境化学部水域化学研究室

下田 修

エネルギー・環境技術研究所環境化学部

キーワード

和文英文
底質試料 SEDIMENT SAMPLE
重金属元素 TEFLON-LINED BOMB
テフロン容器内蔵ボンブ HEAVY METALS
原子吸光法 ATOMIC ABSORPTION SPECTROMETRY
迅速分析法 SIMPLE AND RAPID METHOD
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