電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

183027

タイトル(和文)

溶融炭酸塩型燃料電池の評価に関する研究(その2)技術動向と研究展望

タイトル(英文)

STATUS AND PROSPECT OF MOLTEN CARBONATE FUELCELL TECHNOLOGIES (2)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池技術の開発動向を米国を中心として調査し,将来を展望した。主な内容は以下の通りである。1.米国においては単電池は目標性能を達成した。スタックは20セルで2kWのテストが行われており,ばらつきの少ない安定した特性を得つつある。2.将来の発電プラントとしては石炭ガス化,,天然ガス改質との組合せや内部改質方式の各システムが検討されており,45~55%の高い試算効率を得ている。3.技術開発課題は主としてセル要素の材料にあり,長寿命化,大型化,低コスト化を図る必要がある。4.我が国では単セル特性が米国の水準に近づきつつあり,1kWクラスの電池開発が進められている。今後目標性能を達成するとともに,新材料の探究,システム設計など,幅広く力を注ぐ必要がある。

概要 (英文)

THE OBJECTIVES OF THIS STUDY ARE TO INVESTIGATE THE STATUS OF MCFC TECHNOLOGIES IN THE U.S.AND TO EXTRACT FUTURE DEVELOPMENTAL WORKS. MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS. 1.IN THE U.S.,THE PERFORMANCE OF SINGLE CELL HAS ATTAINED THE GOAL,AND 2-KW,20-CELL STACK PERFORMANCE HAS BEEN IMPROVING. 2.MCFC POWER PLANTS FOR COAL OR NATURAL GASFUELED CYCLE ARE DESIGNED.THE EFFICIENCY OF THE PLANTS ARE 45 TO 55 PERCENTS. 3.THE MATERIALS OF CELL COMPONENTS ARE THE KEY FACTOR FOR MCFC PERFORMANCE AND DEVELOPMENT.IN ADDITION,R&D OF ENDURANCE,SCALE-UP AND LOW-COST ARE NOW DESIRED. 4.IN JAPAN,SINGLE CELL PERFORMANCE APPROACHES TO THE LEVEL OF THE U.S.,AND 1-KW CLASS CARBONEATE STACKS WOULD BE TESTED SOON.IN FUTUR,BROADER DEVELOPMENTAL WORKS OF SCREENING NEW MATERIALSAND SYSTEM ANALYSIS SHOULD BE CARRIED OUT.

報告書年度

1983

発行年月

1984/05/01

報告者

担当氏名所属

渡辺 隆夫

電力研究所開発部新発電研究室

堀内 長之

電力研究所開発部新発電研究室

石川 力雄

電力研究所開発部新発電研究室

キーワード

和文英文
燃料電池 FUL CELL
溶融炭酸塩 MOLTEN CARBONATE
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry