電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

182030

タイトル(和文)

極低温ケーブルの通電損失(その2)

タイトル(英文)

AC RESISTANCE OF CABLE CONDUCTOR AND PIPE LOSSES IN CRYORESISTIVE CABLE (2)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

極低温抵抗性ケーブルは次世代の大容量地中送電技術として期待されているが,省エネルギー性の観点から発生損失の主要部分を占める導体損失・パイプ損失などの通電損失を低減する必要がある。本報告では,細素線に絶縁を施した極低温ケーブル用導体と,真空断熱層を有する極低温ケーブル用管路を試作し,導体損失・パイプ損失を実測した。得られた結果は下記の通りである。(1)細素線化し,さらに素線絶縁を行うことによって,表皮効果・近接効果が減少し,交流抵抗を直流抵抗の2倍程度まで低減できる。(2)素線絶縁導体では,ケーブルをパイプ中に敷設してもパイプうず電流との相互作用による交流抵抗の増加は小さい。(3)ステンレス(SUS304)を内管,鋼管を外管とする2重管のパイプ損失はかなり大きいが,これに対しては高導電率のアルミニウムを内管に内張りすることにより,許容出来る値まで低減出来る。

概要 (英文)

RESISTIVE CRYOGENIC CABLE IS EXPECTED AS FORONE OF HIGH DENSITY AND HUGE POWER UNDERGROUND TRANSMISSION TECHNIQUESIN NEAR FUTURE.FROM THE POINT OF VIEW OF SAVING ENERGY, IT IS IMPORTANT TO REDUCE CONDUCTOR LOSSES AND PIPE LOSSES OF CRYOGENIC CABLES. THIS REPORT DESCRIBES THE EXPERIMENTAL RESULTS OF THEIR MEASURED LOSSES,AND METHODS TO REDUCE THEM. THE RESULTS ARE SUMMARIZED AS FOLLOWS. (1)SKIN EFFECT AND PROXIMITY EFFECT ARE REDUCED BY USING ENAMEL COATED STRANDS OF 0.3MM DIAMETER.OBTAINED AC/DC RESISTANCE RATIO IN TRIANGULAR CONFIGURATION IS ABOUT 2 AT 77K.THIS RATIO WILL DECREASE IF THE STRANDS ARE TWISTED TO ACHIEVE MORE COMPLETE TRANSPOSED CONFIGURATION. (2)CABLE ENCLOSURES OF OUTER STEEL PIPE AND INNER STAINLESS STEEL PIPE WITH MULTILAYER SUPERINSULATIONS PRODUCE UNALLOWABLE PIPE LOSSES.THESE LOSSES CAN BE REDUCED BY THE FACTOR OF 8 WITH ALUMINUM ALLOY(1050-H24)LINING 5 MM THICK.FROM CALCULATIONS OF PIPE LOSSES,SUITABLE THICKNESS OF THE LINING ISABOUT 5 MM,WHICH CORRESPONDS WITH THE SKIN DEPTH OF THE ALUMINUM ALLOYAT 77 K.

報告書年度

1982

発行年月

1983/06

報告者

担当氏名所属

秋田 調

電力技術研究所新発電特別研究室

深川 裕正

電力技術研究所送配電部電線路研究室

鈴木 寛

武山試験研究センター試験研究部技術課

石原 薫

電力技術研究所送配電部地中送電研究室

キーワード

和文英文
極低温ケーブル CRYORESISTIVE CABLE
交流抵抗 AC RESISTANCE
表皮効果 SKIN EFFECT
パイプ損失 PIPE LOSS
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